2018年11月25日(日) 松島龍戒「声明コンサート」/企画・プロデュース 防野宗和
あじさいホール(和歌山県かつらぎ町/かつらぎ総合文化会館)にて 松島龍戒「声明コンサート」(主催/紀州かつらぎふるさとオペラ(代表・防野宗和 企画) 共催/かつらぎ町・かつらぎ町教育委員会)を開催しました。
朝がらゲネプロをと思っていましたが、進行の部分チェックに手間取り 不安箇所の確認で終わった。
それやこれやで開場1時30分が 10分遅れでお客様が入場。会館外まで長蛇の列、大変ご迷惑をおかけしました。sowwaは朝からトースト一枚を食べただけ、出演者の皆さんも昼食時間は15分と まぁ大変な中、立派に舞台をこなして下さいました。ホントにホントにお疲れ様でした。
結跏趺坐の松島龍戒師による法会のしきたりに則ってオープニング。皆さまの健勝・幸福を願っての祈願文の読み上げ、そしてエレクトーンやピアノ、パーカッション等でワタクシsowwaの最も好きな「理趣経」が始まると体が自然にスイング。お経で体がスイング? と思われるかも知れませんが、乗りのイイ そして壮大な車川知寿子さんの曲がそうさせる。どなたかに「お経を聞いた後、拍手していいのかしら?」と聞かれていたので、会場からの大きな拍手はうれしかった。キリスト教のゴスペルが神の言葉なら 声明は仏様の言葉。声明は亡き人をお見送りする厳粛な儀式とともに、生かされている私たちの癒しの言葉でもある。普段の生活のなかで聞く声明はそうありたいと思う。そこに曲が加わると、それはもう感動すら覚える。
会場で涙されていた方や、体でリズムをとっていらっしゃる方、ノリの良い曲にアレンジされた般若心経では 会場の皆さんも唱和してくださった。
第二部では、opera「横笛の詩」の「愛と別れ」を松島龍戒師とヒロイン横笛役の十鳥可奈子さんの二重唱、アリア「愛憎から浄心へ」を十鳥さんが感情いっぱいに歌ってくれました。第二部最後の声明は「称名礼」で会場の空気感が変わり厳かな中 幕が下りましたが、アンコールの拍手が鳴り止まず プログラム中の般若心経にエピローグついた曲で感動のなか終演。
ロビーでお会いするお客様 口々に「感動しました」と声をかけてくださり感無量。
最後に 教育委員会のとある課長に聞いた話をひとつ。
松島龍戒師と高野山真言宗 青年教師会 7名のご僧侶が並ぶその後ろに「ぼんやりと空海さん(弘法大師)の姿が見えました」と 仰る方がいたと。この言葉をどう解釈するかは皆さん次第ですが、その方も確かに感動を持って会場を後にされたに違いない。ありがたいことです。合唱
message
<書家であり ユネスコ等で活躍される 後藤加寿恵さんからいただいたメールです>
般若心経を会場と一体になって歌う ♪♪♪♪♪
楽団があり、コーラスがあり、声明あり、ソロあり、これは正しく平和と自由への願いを込めた「第九」 ですね? ドイツ語ではなく日本語で歌える、日本の第九です!
たくさんの皆さまにご来場いただき、誠にありがとうございました。
松島龍戒師をはじめ、和歌山青年教師会のご僧侶、そして演奏者のみなさん、ヴォカリーズ・混声合唱のみなさん、スタッフの全てのみなさんに厚く御礼申し上げます。
いま、心地よい疲れの中にいる。次へ、創作オペラへの気力が湧いてきます。
写真 追加しちゃいました。(^-^)