令和元年11月17日 宝来山神社(和歌山県伊都郡かつらぎ町萩原)にて御大礼を奉祝しての雅楽が奉納された。午後3時過ぎから1時間15分ほどの演奏で、暖かい日差しの中 始まりましたが終演頃はさすがに肌寒く…(^_^;
内容は、1-管絃(かんげん/楽器のみの合奏)で、●「合歓塩(がっかえん)」/宮中では天皇の即位礼に必ず舞われる。
●「還城楽(げんじょうらく)」/平安時代には相撲節(すまいのせち)や石清水八幡宮の放生会(ほうじょうえ)で奏すのが慣例であった。
2-舞楽(舞を伴う曲)
●「陸王(りょうおう)」/中国南北朝時代、北斉(ほくせい)の武将 蘭陵王長恭(らんりょうおうちょうきょう)は優れた武才とともに、大変な美男子として知られ、部下が見とれるほどの美貌であったため味方の士気を高めるよう、厳めしい仮面を着けて(写真)戦に臨んだところ次々と勝利をものにしていった。
●落蹲(らくそん)/雌雄の龍が舞遊ぶ様を表しているといわれ、二人舞の舞楽として「納曽利(なそり)」呼ばれる。今回は一人舞でしたので落蹲(らくそん)と呼ばれる。
3-退出音声(まかでおんじょう)
●「長慶子(ちょうげいし)」/平安時代、醍醐天皇の皇孫であり雅楽の名手として活躍した源博雅(みなもとのひろまさ)作の楽曲。古くから、さまざまな行事で参集者が退場する音楽として用いられ、現在でも舞楽の締めくくりの曲として奏されるのが慣例となっている。