〜 九十日の日記 〜

2021年1月1日から はじめる。何日続けられるだろうか。

2020年8月 胃癌が見つかった。複数のリンパ節にも転移しており手術は出来ない。今は抗癌剤で癌の進行を遅らせている。2020年の秋、診察のあと余命を聞いてみた。「来年の(2021年の)桜の花は見られないかも」と告げられる。

本日 2021年1月1日、今日より残された寿命は90日ほどと言う事になる。もっと短いかも知れない。が、そう簡単に死にはしない。今年の桜の花を愛でましょう。必ず。

桜の花が咲くまで、過去に制作した作品をランダムにUPしながら 生きていることを噛みしめ過ごしましょうか。まず、90日は生きる。


九十日の日記 20日目/2021年1月20日(水)

(^-^) 今日の体調 この病気にしては良い感じ

この日記をはじめて20日が経った。余命70日、という悲壮な思いはない。体力の衰えと、ちょっとした(?)抗癌剤による副作用のうっとうしさを除けば、病気を知る前の生活とさほど変わりはない様な気がする。なので、桜の花が咲く前に死ぬなんて思いもしない。その頃はoperaの事前準備で忙しくしている自分しか想像出来ない。(^o^) この体の状態が長く続く事を願いましょう。(^○^)

 

作品「きょう かなしくても あすがある」


九十日の日記 19日目/2021年1月19日(火)

(^-^) 今日も体調は悪くない

すっかり体力が落ちたのと、味覚がおかしくなった以外は特に変化はない。体の中で腫瘍がどのように進行しているのかは分からないが、家の中では特別不自由なく過ごせる(ダラダラしているだけですが^_^;)。ただ抗癌剤を服用してからは、食べ物によってはメッチャ甘く感じたり、苦すぎたり、強烈にえぐみが感じられたりで、これが情けない。昨日は寿司屋に行ってるのに、寿司を食べずに鰻重を食べた。(^o^) 寿司の場合、醤油に含まれる塩分が口の中でえぐみとなって食べられなかったりする。好物の牡蠣や蟹もえぐい。(;O;)

それでもある日突然ダメだったものが食べられたりする。その逆もあるので毎日の食事に、家人は随分気を使ってくれているようだ。

毎日ダラダラしているだけなのに、すぐにお腹がすいて食欲は旺盛。それだけに、食べたいものが食べられなかったりすると辛い。

 

作品「祈り」30数年前頃に描いたものだと思う。

2012年のopera「横笛の詩」初演のポスターやフライヤーに使用した。

※クレヨン、ポスターカラー(金)、墨


九十日の日記 18日目/2021年1月18日(月)

(^-^) 今日も体調はまずまず  もう体力は戻らないのか

昨日、家人が「明日お寿司を食べに行きましょう」と。娘が車で迎えに来て、こぢんまりした気さくな店に連れていかれる。

皆が私に気を使ってくれている。正月には子供達家族が集合して、皆で写真を撮ろうとか。(^_^; 一緒に旅行に行こうとか。(私は行かなかったけど(^0^;))

そういう事にあまり興味の無い私は、彼等にとって無愛想極まりない存在かも知れない。(-_^:) まぁ 家族はそんな私をどこかで理解(?) してくれているので ありがたい、と思うようにしておこう。

 

作品「枯れるとも われはここにあり」

 


九十日の日記 17日目/2021年1月17日(日)

(^-^) 今日も体調は良好 でも怠い

臨床腫瘍科の医師に「もし先生の家族が私と同じ症状だったら、どのような治療を進めますか?」と聞いたことがある。

医師は少し考えて「本人の意志に任せます」とのこたえでした。

そのこたえに、今の私の状態では、もう手の施しようが無いんだなと感じて、opera「お照の一灯」の公演(2022年3月6日予定)を見届けることは残念した。ただ、このコロナ騒動が落ち着いて、練習が出来るのであれば1日でも2日でもいいので、立ち会いたいと願っている。

 

作品「心のさけびを聞いてごらん」


九十日の日記 16日目/2021年1月16日(土)

(^-^) 今日の体調は良好

昨日の午後、少し歩こうと紀ノ川の堤に向かった。春を思わせる日差しが気持ち良く、いつもより多めに歩く事ができた。途中、懐かしい方に出会って、久しぶりに会話を楽しんだ。たまには外に出るのもいいものだ。ヾ ^_^ 

同じく昨日夜、この九十日の日記を読んだという方からメールをいただいた。opera「横笛の詩」で合唱に参加下さった方なのですが、ご本人も昨年の1月に甲状腺癌と診断され2月に手術をされたと。声帯に触れたりリンパ節を切除するので声を失うかも知れないとの事でしたが、術後、病室に帰って声が出た時には、もう一度operaの舞台に立たせてもらえるかも知れないと思われたと。

メールの最後に「頑張りましょう」と励ましのメッセージを添えて下さっていました。

えぇ 必ず舞台でお会いしましょう。

 

作品「花」※アクリル

 


九十日の日記 15日目/2021年1月15日(金)

>^_^< 今日の体調は悪くないが…

抗癌剤のせいだろうか、気怠さが続いている。気分がスッキリしないのはチョッとしたことに苛ついたりして、そんな自分にまたイラッと。(=_=)

それに朝から突然 胃(?)に痛みが断続的に十数秒続いたが (゜;)  今は治まっている。

 

午前10時30分現在の気温は11°c、午後には16°cになるとか。

最近のイライラ感は運動不足のせいもあろうから、午後の暖かな日差しの中を少し歩いてみようか。でも脚力がすっかり落ちてしまっている………。(!_+)

 

作品「泪」※アクリル


九十日の日記 14日目/2021年1月14日(木)

(*-^)v 今日の調子はまずまず 

年賀状を読み返していると、後70年長生きして下さい、との添え書きが…。その70年という根拠はともかくとして、後7年さえ生きられない。(@_@;) でも、7ヶ月なら可能性はあるかも。後7ヶ月といえば丁度ワタクシの誕生日 7月16日あたり。誕生日が命日になるのも良いかも知れない。(^o^)

さて、体調はまずまずなのですが、何故かスッキリしない。抗癌剤の薬のせいでしょうか。後一週間飲めば、次の一週間は抗癌剤の服用は休みになる。\(^O^)/

 

作品「この梦(夢) 叶うならば」

 


九十日の日記 13日目/2021年1月13日(水)

(T_T) 今日の調子 怠い

昨夜は19時30分頃に就寝。夜中に何度か目が覚めたが、起床したのが8時前。12時間以上も寝ていたことになる。それでもまだ眠いし、昨日同様に体がピリッとしない。

正月から90日の日記なんてはじめて、後○日だなんて言ってるけれど、それはそれ以上に生きる自信があるからだけど、ちょっと調子が悪くなると、医者の余命宣告通りやっぱり桜の花を見るのは無理かなぁと思ったりしてしまう。後77日ってか。(>_<)ゞ

 

作品「込めたる祈り とどけたい」


九十日の日記 12日目/2021年1月12日(火)

(>_<)ゞ 今日の調子はピリッとしない

目覚めれば雪。昼前のこの時間は雨交じりの雪。天気予報では、昼には上がるとか。

そんな今日の気分は悪くないがピリッとしない。朝から眠気がまとわりついている。

郵便受けに、紀北文人展開催の案内状が届いていた。昨年まで出品する立場だったがその案内状を受け取る側になった。この会を昨年で退会してもう一年、早い。90日なんて、アッという間だろうなぁ。いや、後78日か。(?_?)

 

作品「あなたの髪に かざりましょ」


九十日の日記 11日目/2021年1月11日(月)

(^-^) 今日の調子は良好

昨日のお照ちゃんの墓参りで、かなり足腰が怠い。墓参りができた事で気分はとても良いのですが、体力が心許ない。今日も1日ダラダラ過ごす。

テレビでレ・ミゼラブルが放送されていた。随分以前にも観たことのあるミュージカル映画。2時間30分見入っていた。こういうのを観ると創作opera「お照の一灯」の公演を自分の手で実現したいと思うのですが、残された命の灯火が…。

この九十日の日記が続く限り私は存命であるが、途切れた時は入院しているか命の灯火が消えた時。(v_v)

願わくば90日以上続けたいと思う…。

 

作品「一舟」

 


九十日の日記 10日目/2021年1月10日(日)

(^-^) 今日の調子はすこぶる良好

午前中はかなり体調がよく「これならお照ちゃんの墓参りが出来る」と喜び勇んで出かけた。もうここには来られないかも知れないと思っていたので感無慮。線香をあげ手を合わせ、短い時間でしたがお照ちゃんとの対面を果たせた。

その後、折角なので丹生都比売神社に立ち寄り初詣も。ただ神社で参拝の後、車に戻ろうと歩き始めると疲れがジワジワと感じられ、家に戻ってからは睡魔に襲われている。(・o・)

この九十日の日記をはじめて10日がたった。残すところは80日か???????。

 

作品「あなたがいてこの山に帰り来る」

※サンキライの実/不屈の精神


九十日の日記 9日目/2021年1月9日(土)

(∩.∩) 今日の調子は良好

体が重いものの気分は悪くない。とにかくよく眠った。一日の半分位は眠っている? それに朝からよく食べる。^_^; この調子なら外に出て歩いてみようと思うが、寒い、寒すぎる。気温は1°c 。明日も寒いとか。昨日も書きましたがお照ちゃんの墓参りに2ヶ月行っていないので行けるものなら行きたい。(家人が変わって行ってくれてますが…) 先日からの風や雪で天野の里のお照ちゃんの墓周辺は、杉の枝が散乱して荒れているかも。

 

作品「月」

※墨、アクリル、金箔、塩化カルシウム


九十日の日記 8日目/2021年1月8日(金)

(^-^) 今日の調子はすこぶる良好

昨夕から抗癌剤の薬を飲み始めた。朝夕の一日2回を2週間続ける。ちょっと副作用が心配ですが今のところ体調は良い。調子が良いので少し歩いてみようかと思うも昨日からの寒波で凍えそうな寒さに散歩は中止。(>_<) 

1月10日をお照さんの命日と勝手に決め、この体調であれば墓までの山辺の道を歩けそうな気がする。11月と12月の月命日(毎月10日)に墓参りが出来ていないのでぜひ行って見たい。

天野の里の雪が心配。

 

作品「のほとけ」石刻


九十日の日記 7日目/2021年1月7日(木)

(*-^)v 今日の調子はまずまず

今年最初の病院。一人で行こうと思っていたら娘が迎えに来てくれた。

8時に家を出て那賀病院(紀の川市)へは25分ほどの道のり。すぐに受け付けを済ますも名前を呼ばれるまで45分ほどかかった。今日は採血とCTの後それぞれの診療科へ。

薬剤師と面談の後、臨床腫瘍科でCT画像でリンパ腫を確認する。一番大きいもので7cm以上あったものが一回り小さくなっている。あまり期待をしていなかったので素直に嬉しい。血液検査でも問題無く、また今日から始まる抗癌剤の2週間分の処方を受ける。その後 内科へ。担当医が変わって初めての受診。同じく飲み薬の処方を受ける。薬の副作用で顔が鬱血したようになり所々にかゆみがあり、急遽皮膚科も受診する。

家に帰ったのが13時過ぎ。疲れた。

 

作品「雨のショーウインドウ」アクリル


九十日の日記 6日目/2021年1月6日(水)

(*-^)v 今日の調子は悪くない

冷たい風の紀ノ川の堤にいる。と言ってもホンの15分ほど。堤防沿いにある商工会に用があったのでついでに少しだけ歩いてみたが、足腰に軽い痛みを感じ早々に車に戻った。

家から外に出るのは随分久しぶりで、誰もいない紀ノ川の流れを眺めながら新鮮な空気を胸一杯吸い込めただけでも良しとしよう。

 

作品「彫」


九十日の日記 5日目/2021年1月5日(火)

(*-^)v 今日の調子はまずまず 

年賀状を読み返して、私の病気を知っている方々からの励ましのメッセージがうれしい。

親戚以外は、年賀での挨拶を本年をもって失礼する旨を記した。そうすれば喪中ハガキを出さなくて済む。(^0^;) 

今、午後3時30分。そろそろ疲れが出てきた。夕方5時を過ぎる頃になると何をするにも億劫で、ぐったりしている事が多い。

もう少し生活態度を改めねばと思うのですが…。

 

作品は

「よしゑやし 恋(こ)ひじとすれど 秋風の 寒く吹く夜は 君をしぞ思ふ」 (作者不明)

いいわよ 恋なんかもうしない って思っても 秋風が寒く吹く夜は あなたのことを思ってしまう。

※「よしゑやし」は もういいわ というような意味で 相手を許すような気持ちが含まれているようです。

 

平成26年2月22日・23日、なら100年会館中ホールで開催された第3回万葉オペラ『風の森、風の饗宴』で舞台美術用に制作した三作の内の一つ。


九十日の日記 4日目/2021年1月4日(月)

(T.T) 今日の調子はちょっと辛い

寒い日が続いている。

世間は今日から仕事始めだが私は家でダラダラしている。これといってすることがなく退屈だ。

今日の体調ですが、気分は悪くないものの相変わらず首から肩と腰回りが痛いし怠い。それに早朝より胃に軽い痛みが出てきた。先月の24日から今月6日まで抗癌剤は休み。7日の検診にこの胃の痛みと共に他の副作用らしき症状について相談してみよう。

 

作品「あなたの瞳に泪がひとつ」


九十日の日記 3日目/2021年1月3日(日)

(+_;) 今日の調子は怠くて辛い

昨日は子供や孫達と自宅で数時間過ごしただけなのに今日の午後からの体の怠さは辛かった。

一日ボンヤリしながら昨年11月の辛かった日々を思いだしていた。この月の3分の2は入院か通院。胃からの出血で貧血がひどく、止血剤の点滴と輸血が続いた。2度の入院で、朝から夜まで点滴と輸血を繰り返した。一日10時間の点滴は辛い。

一度目の入院では改善が見られなかったので放射線による止血を行う。二度目の入院で輸血と止血剤の点滴も平行して行う。毎日の点滴で両腕は悲鳴をあげている。

この辛さを二度と味わいたくないと、無理をせずゆっくりと今日一日を過ごす。

年末から家の外に出ていない。天気の良い日には紀ノ川まで歩いてみよう。

 

作品はライフワークにしている「のほとけ」


九十日の日記 2日目/2021年1月2日(土)

(*-^)v 今日の調子はまずまず 

子供や孫達13名で橿原神宮へ初詣に行く予定でしたが、sowwaはあの広い境内を歩けそうにないので一人留守番を申し出た。じゃあ地元の丹生都比売神社(かつらぎ町)に行こうと言うことになったものの私は留守番。どこの神社もコロナ自粛で参拝客は少ないらしく、こちらも寂しい初詣風景だったとか。

今日の体調は、怠さはあるもののまずまず。肩から腕、足腰の怠さには閉口している。

 

作品「凜とかがやける」

※ショウジョウバカマ(猩々袴)


九十日の日記スタート/2021年1月1日(金)

(*-^)v 今日の調子はまずまず 

新年あけましておめでとうございます。

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いきなり病気の話しですが

癌の告知と余命を聞いたとき、新型コロナの影響で1年延期となった創作オペラ「お照の一灯」をどうしましょうかと頭をよぎった。2022年3月6日を公演日に予定し、準備を進めてきたのにこれでは見届けるどころか練習にも立ち会えない。

ならば、今まで準備してきた舞台装置、衣装、小道具などのデザインを誰かに委ねようと分かりやすくまとめた。これを元に是非実現してもらいたい。全体をまとめてプロデュース、演出してくれる人を探さなければ。

今年5月にキャストを中心にした顔合わせを予定しているが、春までに主だったスタッフの方々と打ち合わせをしたい。すっかり体力が落ちてしまっているので早い時期に。

 

さて作品は「炎」です。

以前からの試みの一つでアクリルによる作品。